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ユーレカ財団科学委員会、東京大学を初訪問

ユーレカ財団科学委員会、東京大学を初訪問- Maiko Test

ユーレカ財団 ニュース

アーキメッド(ARCHIMED)は、同社のフィランソロピー活動であるユーレカ財団(EURÊKA Foundation)の最新の取り組みをお知らせします。

 

ユーレカ財団は2025年、東京大学および日本パスツール研究所 (Institut Pasteur du Japon)と戦略的パートナーシップを開始し、臨床応用の最前線で研究に取り組む博士課程研究者の支援を開始しました。本イニシアチブは、科学的発見を実社会の医療へと迅速に橋渡しすることを目的とし、医療イノベーションの推進というユーレカ財団の使命をさらに強化するものです。

 

2026年1月には、ユーレカ財団科学委員会のメンバーであるフロランス・ブルッセ博士およびコリン・キャンベル教授が、初めて東京大学を訪問しました。今回の訪問では、支援対象の博士課程研究者と直接面会し、専門的な科学ディスカッション、戦略的メンタリング、そして研究者として重要な局面にあるキャリア形成に関する助言が行われました。

 

データ駆動型研究による精密がん医療の推進

ユーレカ財団の支援を受ける博士課程研究者の一人は、佐野恭平さんです。佐野さんは東京大学で博士課程に在籍し、胃がんにおける治療抵抗性のメカニズム解明に取り組んでいます。2025年には、日本癌学会年次学術集会において若手研究者ポスター賞を受賞しました。

 

同氏の研究は、150名以上の患者データを基に、病理組織学、ゲノミクス、単一細胞空間トランスクリプトミクスを統合した多次元アトラスの構築を目指しています。これにより、胃がんに対する、より精密かつ個別化された治療戦略の実現が期待されています。

 

フロランス博士とのメンタリングを振り返り、佐野さんは次のように述べています。「日々の実験から一歩引いて、自身の研究が将来どのように臨床的インパクトへとつながるのかを改めて考える、非常に貴重な機会となりました。」

 

デング熱に対する新規免疫療法の開発

日本におけるもう一人のユーレカ財団支援研究者が、獣医師で博士課程研究者のカルメン・ヴァレリアーノさんです。彼女は日本パスツール研究所にて、デング熱に対するT細胞誘導型mRNA-LNPワクチンの開発に取り組んでいます。

本研究は、感染予防にとどまらず、デングワクチン開発における最大の課題の一つである抗体依存性感染増強(ADE)を抑制することも目標としています。ADEは、疾患の重症化を引き起こす可能性がある重要な問題です。

コリン教授とのメンタリング後、カルメン氏は次のように語っています。
「ユーレカ財団の支援は資金提供にとどまらず、メンタリングや国際的な研究ネットワークへのアクセスも含まれています。経験豊富な研究者から批判的かつ建設的な評価を受けることで、研究の質とインパクトをさらに高めることができます。」

 

メンタリングと国際的科学交流の強化

今回の訪問を振り返り、フロランス・ブルッセ博士およびコリン・キャンベル教授は、ユーレカ財団の役割が単なる資金提供を超え、医療ニーズが満たされていない分野におけるイノベーション推進に重要な役割を果たしていることを強調しました。現地での直接的な科学交流は、博士課程研究者が臨床的意義をより明確に意識し、将来のトランスレーショナルリサーチ分野でのキャリアに備えるうえで大きな価値を持つことが示されました。

今回の初訪問は、若手研究者支援と未充足医療ニーズへの取り組みに対するユーレカ財団の長期的コミットメントを改めて示す重要な節目となりました。

 

ユーレカ財団について

ユーレカ財団は、アーキメッドとともに2014年に設立され、十分な治療が行き届いていない疾患領域における研究・イノベーションへの資金提供と支援、ならびに健康課題に直面する人々やコミュニティーの支援を使命としています。アーキメッドは、すべてのファンドのキャリー収益の5%を拠出し、慈善事業、医療研究、イノベーションの資金源としてユーレカ財団を支援しています。

これまでにユーレカ財団は、がん、感染症、免疫学などの重点分野において、11件の博士課程研究プロジェクトを支援してきました。佐野さんおよびカルメンさんのプロジェクトは、同財団が支援する8および9つ目の取り組みとなります。

 

ユーレカ財団科学委員会について

ユーレカ財団の科学委員会は、臨床医学、学術研究、公衆衛生、バイオメディカル・イノベーション分野にまたがる9名の国際的・学際的専門家で構成されています。委員は無償で活動し、支援プロジェクトの選定、継続的な科学的レビュー、ならびに博士課程研究者へのメンタリングを行っています。

 

About ARCHIMED

archimed.group

アーキメッドは、ヨーロッパ、北米、アジアにオフィスを構える、ヘルスケア分野に特化したグローバル投資企業グループです。事業運営、医療、科学、金融の専門知識を融合させることで、アーキメッドはヘルスケア企業に対して戦略的かつ財務的パートナーとしての役割を果たしています。重点分野には、医療機器、診断、バイオ医薬品、ファーマサービス、ライフサイエンスツール&バイオロジックサービス、ヘルスケアIT、コンシューマーヘルス、アニマル&環境ヘルスが含まれます。アーキメッドは、パートナー企業の国際展開、M&A、イノベーション、製品・サービスの拡張を支援しています。複数のファンドで合計90億ユーロを運用しており、設立以来、直接的に、またユーレカ財団を通じて間接的にも、インパクト投資家として積極的に活動しています。

ARCHIMED Press Contacts

Stéphanie du Ché
stephanie.duche@archimed.group
+33 (0)6 16 36 11 08